一級建築士学科試験を毎年受けること4回目、今年ダメならもう頑張れないかも…と心折れかけていた2018年、ついに学科試験を突破し製図試験へ、そしてそのまま一発合格しました。
そんな私の経験を通して、試験が終わるその瞬間までの心構えや、どんなふうに対策していったかをまとめたいと思います。
受験生、ファイトです!
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まず前提として、この製図試験ってやつはなぜ受かったのか?なぜ落ちたのか?絶対NGなことをしていない限りそれがわからない試験だと思います。
なのでこれさえやれば!という一朝一夕のポイントなんてものはありませんが、そんな中でも試験が終わるその瞬間まで大切なことはこの2つです。
素直になる
あきらめない
私は総合資格学院に通っていたので、そのカリキュラムに沿って対策を進めました。
授業にはちゃんと出席して、毎週出る大量の宿題をちゃんとこなし…いえ、宿題は全部できてませんでした。8〜9割くらいのできです。
試験対策をやっていくうちに、進め方や作るプランにどうしても自分なりのポリシーみたいなものが出てきてしまうかもしれませんが、それは捨てて!とにかく素直に!講師の助言や高い学費をつぎこんだカリキュラムに身を委ねるのが良いと思います。
そして試験の問題文は素直に読む。とにかく素直に向き合うことが大事です。
それから最後まであきらめないこと!
試験当日は、試験対策で積み上げていったことしかできません。
毎週の授業、大量の宿題、辛いですよね。めちゃくちゃわかります。
ですがあきらめずに一つひとつやっていくしかないのです。
製図試験はあくまでも減点方式の試験です。試験終了のその合図まであきらめずに向き合う。
そうすることによって削られなかった1点で、合格点に乗るかもしれません。
有名バスケマンガ、スラムダンクの安西先生の名言通り「あきらめたらそこで試合終了ですよ」。
普通のことしか書いてないけど、当たり前のことが大事!
私が使っていた道具たちです。
先輩からのいただきもの。使い勝手が悪く買い換えたので良かったら…とゆずり受けましたがこれで受かりました。
ケースはこちら。
60°定規のみ使用。大学時代に使っていたもの。長辺で平面図の通り芯を一気に描くためだけに使ってました。なので最初にしか使いません。道具の持ち替えは少なければ少ないほど良いです。
通り芯描いたら左手はずっとバンコです。
普通の三角スケールです。
入力した数値が表示されるやつです。
シャーペンは0.3mm、0.5mm、0.7mm。見た目でテンション上げる。
マーカーはノック式一択!
ペンタイプと普通の消しゴムを使用。
ちょっと小さめのブラシ。
道具を入れるボックスはダイソーで買ったファイルです。くすみカラーでかわいいやつ。
コンパクトな方が持ち運びやすいのと、斜めカットになっている方が定規と三スケの収まりが良いです。
中にペン立てを入れて筆記用具はその中へ。
道具にそんなにこだわりはなかったですが、気分が上がってコンパクトで持ち運びやすいのは重要ですね。
週末の授業を軸に課された宿題をベースとして、基本仕事終わりの夜に自宅で取り組んでました。
以下週ごとの授業以外の勉強時間とモチベーションです。
- 1週目22時間:いよいよ製図で意気込んで頑張る
- 2週目13時間:早々に失速
- 3週目12時間:元気ないとこんなもん
- 4週目11時間:まあツラい
- 5週目4時間:授業も半泣き
- 6週目14時間:立て直していく
- 7週目16時間:立て直していくその2
- 8週目23時間:立て直していくその3
- 9週目16時間:やばいことに変わりないがサイクルに慣れていく
- 10週目16時間:とにかくやるしかない
- 11週目25時間:1日有給とってラストスパート
- トータル172時間
さんざん言われると思いますが試験当日の心構えは
いつも通りのことをやる
です。
個人的な感想ですが総合資格学院の対策問題は難しいものが多く、本試験では問題文を読み進めていくと「あれ?簡単かも…」と感じました(だからと言ってすんなりできるわけではない)。
そしてそれゆえに何か見落としているんじゃないかという不安がずっっっと付きまといます。
だから問題文を読み間違ってないか常に自分を疑い続けられたかも
あとは試験中プランがまとまらなくて手が止まりかけたらお手洗いに行ってください。
歩きながら一旦頭を整理できるので良いです。
これ体験談です
試験終了の合図とともに思ったこと。「絶対落ちた…」
やっぱり最後は時間が足りなくて、うまくはまっていないところもあるし、書き込みも少ないよな…という自己認識です。
その後学校で図面復元をやるのですが評価もランクⅡ判定。
また来年もってツラいなーと落ち込んでいましたが、忘れた頃に合格通知が!
無事\合格/できました。
絶対大丈夫だろうと言われていた人が落ちてしまったり、難しいかもと言われていた人が受かったり、そもそも何でこの時代に手描きなんだ…っていう全く謎な試験です。
ですが試験対策でひたすらやる・とりあえず条件を当てはめてうまくいっていないところを修正していくプロセスは、実務でプランを作るときにも役立つし、何より一級建築士という資格・肩書きは一つの安心感につながるなぁと思っています。
もちろん資格を持っているだけでは何にもならないのですが、資格がないとできないこともあるのも確かです。
今挑戦しているあなた、毎日試験対策してめっちゃすごいです。
最後まであきらめないで!!